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平成29年度
埼玉県公立高校入試問題予想

平成29年度埼玉県公立高校入試が3月2日に迫ってきました。埼玉新聞では1月16日〜2月10日の約1カ月間、受験5科目の「高校入試問題予想」を連載、高校入試をよく知る講師陣が各科目の受験傾向と対策を指南します。また「高校入試問題予想」の連載と連動した出題傾向(問題および解答・解説)を埼玉新聞ホームページに掲載し、より効果的な受験対策を実施します。

2017.2.6

梅野弘之の入試コラムC

残り3週間はテーマをしぼった学習

本番直前は勉強の手を広げない。今までの見直しを

公立入試まで残り1か月を切り、受験生の皆さんは不安の真っただ中にいるのではないでしょうか。しかし、この不安はすべての受験生に共通のものであり、入試当日まで続くものです。そこから逃れる方法はありませんから、難しい注文になりますが、不安と戦うのではなく、それを受け入れるという気持ちになってほしいと思います。

勉強の手を「広げ過ぎてしまう」誤り

不安になった受験生が陥りがちなのが、勉強の手を「広げ過ぎてしまう」という誤りです。「あれもやっておかなければ」、「これも覚えておかなければ」と、勉強の範囲をどんどん広げてしまうのです。

気持ちはわかるのですが、このやり方は本番での力にはなりません。本番で頼りになるのは、中途半端な知識がたくさんあるより、その半分でもいいから確実な知識があることです。

勉強の手を「広げ過ぎてしまう」ことは、たくさんの中途半端な知識、すなわち本番では頼りにならない力を増やしているだけですから、このようなやり方は避けなければなりません。

今こそ必要な「選択と集中」という考え方

時間に限りがありますから、皆さんは、たくさんの課題の中から、「何をやるか」を選び取らなくてはなりません。裏を返せば「何をやらないか」をはっきりさせるということです。「何をやるか」を「選択」し、そして残りの期間は「選択」した課題の勉強に、時間的にも気持ち的にも「集中」するのです。

「何をやらないか」を決めるという考え方は、ある教科やある分野・単元について「捨てる」とか「あきらめる」という考え方につながるので、受験勉強の初期の段階では絶対に許されるものではありませんが、残り時間が少なくなった今、確実に点数を積み上げるためには、何をやり、何をやらないかをはっきりさせたほうがいいでしょう。

模試やテストの見直し

皆さんはこの1年間に多くの模試やテストを受けてきたと思いますが、その中で、ちょっとした勘違いや、ほんの少しの知識不足によって、惜しくも点数が取れなかったという問題はありませんか。こうした問題がもし本番で出て、また同じように間違ってしまったら、悔やんでも悔やみきれません。一度間違った問題は二度と間違わない。そんな気持ちを持って本番に臨めるように、今まで受けてきたテストの見直しをやってもらいたいと思います。

※このコラムの連載は今回が最終回です

梅野弘之氏

一般社団法人埼玉学力向上協会理事長。元埼玉県公立高校教諭。広告会社・出版社勤務を経て、平成10年、株式会社メディアバンクスを設立。中学校・高校の募集・広報コンサルティング、入試関連イベント・同テレビ番組の企画、進学情報誌の編集発行などに携わる。入試関連イベントでは、さいたまスーパーアリーナで毎夏開催される「彩の国進学フェア」、同テレビ番組では、テレビ埼玉入試特番「公立高校入試の傾向と対策」などがよく知られている。全県の中学生に配布されている「よみうり進学メディア」の編集も担当。同紙に執筆中の「受験生?(はてな)」は、人気連載のひとつとなっている。昭和26年(1951年)、浦和市(現さいたま市)生まれ。埼玉県立浦和高等学校・上智大学卒業。

受験科目の傾向

国語

長文対策がポイント

国語は、課題作文や、長い文章記述を求める問題等、受験生の記述力(表現力)を試す問題が多く出題されます。加えて、文学的文章も、説明的文章も、本文が長く時間に追われる受験生も少なくありません。スピーディーに本文を読み、的確に問に答える力をどこまで養成できるかが大きなポイントのひとつといえます。また、また、漢字の読み書きや言語事項等、知識を問う問題も出題されますから、こちらもしっかりと学習しておきたいところです。

新聞にポイント掲載
第1回 1月16日付
第2回 1月23日付
第3回 1月30日付
第4回 2月6日付

数学

目標設定の見極めを

数学は5教科の中で、小問ごとの通過率の差が最も大きい(95%超から1%未満まで)教科です。自分が目標としている高校では何点を目指すのか、そのためにはどの程度の難易度の問題までできるようにするべきなのかをしっかりと見極めた上で学習を進めることがひとつのポイントです。また、数学は今年から「学校選択問題」と「学力検査問題」の2種類の検査問題が用意されます。自分が目標とする高校がどちらの問題を採用するのかということと、それぞれの問題がどのようなないようなのかということを、埼玉県のホームページで確認しておきましょう。

新聞にポイント掲載
第1回 1月17日付
第2回 1月24日付
第3回 1月31日付
第4回 2月7日付

社会

記述する力で差がつく

社会は、地理・歴史・公民の各分野からまんべんなく出題されます。その多くは、統計資料や図表、写真、資料文等が提示され、それらを一つずつ確認しながら問に答えていく問題が多く出題されます。記号選択問題や単語記述問題も出題されました、資料からわかることを「説明する」問題も多く出題されます。知識を固めるだけでなく、問題で提示されたことを論理的に記述する力で差がつきます。知識の確認だけでなく、記述力(表現力)を磨くことも怠らないようにしましょう。

新聞にポイント掲載
第1回 1月18日付
第2回 1月25日付
第3回 2月1日付
第4回 2月8日付

理科

中3後半の分野を意識

理科も他教科同様、全分野からまんべんなく出題されます。例年、“基礎的な問題なのにできない受験生が多い”問題としてあげられるのが、中3の後半に学習する単元をテーマにした問題です。一般に、模擬試験の範囲にならない分野なので、つい問題演習が手薄になってしまうようです。中3後半の単元演習を充実させることが一つのポイントとなります。また、計算の過程を記述する問題や、多くの実験結果を参照して解答を導く問題等も難易度が高くなる傾向にあります。基礎的な内容を確実に押さえるとともに、難易度の高い問題への対応力も高めましょう。

新聞にポイント掲載
第1回 1月19日付
第2回 1月26日付
第3回 2月2日付
第4回 2月9日付

英語

サンプル問題を参考に

英語も学校選択問題と学力検査問題の2種類が用意されます。学力検査問題の方は、これまでの問題よりも基礎を重視した内容になります。例えば、「英単語をきちんと書くことができるか」というような問題も出題される見込みです。基礎・基本の徹底が今まで以上に重要になります。一方の学校選択問題では、長文の読解問題がこれまでより難易度が上がります。過去の検査問題で練習するだけでなく、県が公開しているサンプル問題を参考にして、ワンランク上の問題演習が必要です。

新聞にポイント掲載
第1回 1月20日付
第2回 1月27日付
第3回 2月3日付
第4回 2月10日付

購読案内

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埼玉新聞社では入試直前まで受験生を応援しようと、1月16日〜2月10日の約1カ月間、入試5科目の問題予想を連日掲載します。国語(月)・数学(火)・社会(水)・理科(木)・英語(金)を高校入試のベテラン講師陣が押さえておくべきポイントを指南します。

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