金重運送株式会社

経営者、運行管理者として奮闘

周りの支えで社長に就任

「“安心できる職場”を心がけている」と話す本田美智代さん

多種多様なものづくりの企業が集まる川口市領家。この地で生まれ育った本田美智代さんは、精密機器の輸送・据付けに強みを持つ物流サービス業、金重運送(本社・東京都北区)の前社長だった夫が病気で急逝し、2013年に3代目社長に就任した。

「社員やその家族、お客様、当時中学生だった娘の顔が頭に浮かんだ。自分がやるしかないと覚悟した」と本田さんは当時を振り返る。会社の経営について、20年間の自身の事務経験や知識をもとに、地域の企業や同業者の女性経営者の先輩からも教わりながらスタートした。

「ここ、川口営業所の地域の人は幼い頃からの顔見知り。社長就任時は周りも社員とお客さまも一丸となって支えてくれ、感謝している。皆が困ったときには私が手を貸したい。おかげさまですから」とほほ笑む。

社員と快活なコミュニケーション重視

ドライバーを送り出し、事務作業をする本田さん(写真右)=川口営業所

本田さんは社員のトラックドライバー15人の運行管理者として、出発時には対面で一人一人、体調やルート、仕事内容などを確認する。ドライバーは精密機械を運ぶだけでなく設置や据付けまで請け負う。「悪天候で大丈夫か、長距離で疲れていないか、常に頭の片隅にあって、ドライバーが無事に帰って来たときは、当たり前のことだが毎回、安心する。24時間気が抜けない。一年間でホッとするのは全員が休みの正月だけ」と話す。

明るく快活なコミュニケーションを心がけている本田さん。社内はいつも笑いが絶えない。「休みの日にも会社に寄ってしゃべってから帰ったり、車の清掃をしたり、お昼だけ食べに来る人もいるの」と、朗らかな表情で話す。

働きやすい仕組み作りに意欲

「女性が仕事と家庭を両立するのは自分の経験上からも、難しいこと」と話す本田さん。事務職の女子社員が一昨年入社した。パートタイムの2人の女性は勤続7年以上だ。「育児や家庭の都合でもお互いが気軽に休めるよう、パートも2人体制にしている。女子社員も今後、育児休暇制度など柔軟に対応していきたい」と、継続就業の取組に意欲を見せる。

同社には以前、家庭の事情で子連れ出勤をした男性社員の事例もある。「社員とその家族を守るのが私の役目。できる限りのことは対応していきたい」と穏やかな口調で語った

会社概要

会社名 金重運送会社
所在地 川口市領家1−1−18(川口営業所)
電話 048−222−0200
創業 1948年3月
資本金 1000万円
代表者 本田美智代
事業内容 精密機械等の輸送、搬出搬入、据付、倉庫保管など
従業員数 従業員数18人(男性15人・女性3人)