日本電鍍工業株式会社

喜んでもらえる製品を

作業着姿で電気めっき加工

めっき作業をする榎美祐さん。危険と隣り合わせの作業だ=さいたま市北区

リケジョ―。理系の女性を指す言葉だ。電気めっき加工などを手がける日本電鍍工業(さいたま市北区)の榎美祐さんもその一人。作業着に身を包み、「お客さまに喜んでもらえる」製品作りに励んでいる。

作業着にゴム手袋姿。めっき作業を始めると、それまでの笑顔が一転、引き締まった表情になる。「毒物や劇物を扱うことが多い。でも知識があれば大丈夫です」と、危険が伴う仕事も難なくこなす。

興味持ち、技術グループに配属

同僚と製品の出来について語り合う榎美祐さん(左)=さいたま市北区の日本電鍍工業

入社は2010年。就職活動をする中で表面処理に興味を持ったことがきっかけだ。入社後3カ月の研修を終え、配属されたのはめっき加工などをする技術グループ。経験がなく、女性が少ない部署だが、「何をするにしても初めてのこと。不安はなかった」という。

現場では薬品を扱うため危険な場面も。それでも、「いいものを作ることのほうが大事」と意に介さない。製品を受け取った人から「これが欲しかったんです」と言われることが、喜びの一つだ。

製造業界、女性の進出励みに

今では「リケジョ」という言葉と共に理系女子が脚光を浴びているが、その数は決して多くはない。榎さんも学生時代の研究室にいた女性は自分一人だったし、入社当初は業界の集まりに参加しても女性が少なかった。

最近は女性もだいぶ増え、集まりの後に女性同士で食事に行くことも。会話が弾み、普段は話しづらいことを話したりもする。「女性が働くフィールドとして製造業が見られているんですかね」。女性の進出に、うれしそうな表情を浮かべる。

昨年4月には女性3人が採用され、新卒の同性の後輩が初めてできた。「結婚や出産をしても定年まで働くモデルケースになりたい。男女関係なく仕事がきっちりできるようになればいいですね」。そう話す瞳の奥は、希望に満ちていた。

会社概要

会社名 日本電鍍工業株式会社
所在地 さいたま市北区日進町1の137
電話 048−665−8135
創業 1958年
資本金 1000万円
代表者 伊藤麻美
事業内容 電気めっき加工、無電解めっき加工、その他の表面処理
従業員数 75人(男性45人・女性30人)