日本精密金型株式会社

ものづくりに打ち込む女性技術者

最先端金型技術の現場に充実感

「好きな道に進めたので長く続けられる」と話す小暮紗弓さん

ものづくりのまち、川口で金型製造や精密部品を製造する日本精密金型。同社の金型製造部で唯一の女性技術者が小暮紗弓さんだ。小柄な体で大きな数値制御工作機械、マシニングセンターを操作する。背の低さをカバーする自作の踏み台に乗り、加工に必要な数値を入力、製品作りを進めていく。

母親も金型関係の仕事をしていたことからものづくりに興味を持ち、金型製造技術を身につけたいと入社した。「ものづくりは出来て行く過程が見えるので楽しい。自分も関わっているのだと実感できて、充実感が湧く。一生ものづくりにこだわっていくつもりです」と語る小暮さん。

働き手確保に子育て中の女性を採用

大型の工作機械を操作する小暮紗弓さん

創業者で社長の大塚智義さんは、川口市内の鋳物工場で苦労して技術を身に付けたという。5年働いて独立し、若くして会社を立ち上げた。「当時は数人の社員と家族で土、日もひたすら働いて、技術力の向上を目指した」と話す。

独自に開発した金型鋳造の高精度なダイカスト技術で、大手電機会社からも大量発注がくるようになった。事業拡大を図ろうとしたが当時は人手不足の時代。従業員を確保するため、近所に住む子育て中の主婦も大勢、パートで採用した。

男女別なく、家族的な社風で企業成長

「保育園の送迎バスを工場の前に停めてもらい、私の母が従業員の子どもの迎えに出ていた」と話す。働く母親たちの仕事が終わるまで、社内託児所のように面倒を見ていたという。「地方出身者の寮を敷地内に作り、妻が3食、食事の世話をした。従業員を大事にする家族的な会社として成長して来た」と振り返る。

「現業部門では品質保証部のナンバー2が女性。子どもを産んで職場復帰した先輩もいる。職場の雰囲気は女性にも男性にも優しいと感じる」と話す小暮さん。これまで男性だけだった金型製造部で、先輩を見習いながら日々の仕事に打ち込んでいる。

会社概要

会社名 日本精密金型株式会社
所在地 川口市青木3ー2ー3
電話 048−252−3649
創業 1964年
資本金 2000万円
代表者 大塚智義
事業内容 金型設計・製作、精密部品製造など
従業員数 45人(男性32人・女性13人)