株式会社渡辺教具製作所

肩肘張らずにチャレンジ

肩肘張らずにチャレンジ

「地球儀など製品づくりはグローバル」と話す渡辺美和子会長

日本に数社しかない地球儀の製作会社のひとつ、渡辺教具製作所。草加市の住宅街に工場兼事務所を構え、日本製の高級地球儀を作り続けている。新製品のアイデアの多くは会長の渡辺美和子さんが考えるという。

渡辺教具製作所の製品には通常の地球儀だけでなく、人工衛星によるデータを用いた夜の地球儀、月球儀、火星儀、星座を記した天球儀など、さまざまな製品がある。地球儀作りには国境、日付変更線、国の名前など、時期や情勢により情報が変化するため、常に最新の情報に気を配る必要があるという。「地球儀の会社に政治、外交、地学、気象、さらには宇宙の情報までが飛び込んでくる」と渡辺さんは笑う。

主婦から経営者、環境変化に対応

手早く球体に地図を貼る作業を進める職人の斉藤和子さん

渡辺会長は夫で3代目社長だった渡辺浩さんが病に倒れ、子育て真っ最中で4代目社長に就任した。「それまで企業経営など知らなかった。ガンを発病した夫に同行し、1年数か月間で事業を学んだ」と話す。

社長就任の頃から情報を得るための環境が変化してきた。産学連携で東海大学情報技術センターと協力、さまざまなデータが入手しやすくなり、製品の幅も広がっていったという。

「新しい事にチャレンジ出来たのは、女性だからこそ仕事上でのしがらみやプライドが少なかったからかも。肩肘を張らずにやってきた」と話す。

枠からはみ出し、柔軟な考えで

「女性であることをいい意味で利用し、枠からはみ出して柔軟に考えていけばいい。同じ働く女性には、自信を持ってもらいたい」とエールを送る。

在籍する5人の職人のうち唯一の女性である斉藤和子さんは地球儀製作を続けて16年。最初は1つの球体に地図を貼り終えると、先輩職人は3つ終わっていた。「くやしい、絶対に早くなる」と仕事に没頭し「いつの間にか早く出来るようになった。子どもが中学生の時はお弁当作りなどで忙しかったが、仕事を続けてよかった。社会に役に立っていると実感が持てる」と話した。

会社概要

会社名 株式会社渡辺教具製作所
所在地 草加市稲荷3−20−14
電話 048−936−0339
創業 1937年(昭和12年)
資本金 1000万円
代表者 渡辺美和子
事業内容 地球儀等の製造・販売
従業員数 6人(男性3人・女性3人)