株式会社吉野製麺

長く働ける安心感

男女や年齢問わず、活躍の場

製麺の配達を終えて戻った栗原良江さん

スラッとした長身にキリッとした白衣姿の栗原良江さんが配送先から戻ってきた。出勤後、商品の製麺を車に積むと近隣の熊谷市や深谷市へ向かい、レストランや店舗に時間通り確実に届けるのが毎日の業務だ。

従業員25人の吉野製麺では1日にパスタ3千食、そば2千食、うどん2千食を製造、従業員の7割が女性だ。平均年齢は50歳代、最年長は73才の女性社員。製麺機械を扱うベテランの力は欠かせない。

「定年は特に決めていない。働けるうちは働いてもらいたい。実績を積んだ70代は素晴らしい。一生懸命やる人に男女も年齢も関係ありません」とにっこり語るのは社長の吉野邦明さん。

安心して働ける気遣い

製麺工場で吉野社長(写真中央)と作業を確認するベテラン社員ら

配送担当の栗原さんは入社して18年。面接時に「配送の仕事中、万が一の時、車は壊れても構わないから自分の身を守って欲しい」と言われたことが心に響いた。その気遣いに「ここなら安心して働ける」そう思った。

当初、2人の子どもたちが小学校、幼稚園とそれぞれ少し手が離れ、空いた時間を利用してのパート勤めだった。短時間で働き、子どもが帰るころには「おかえり」と出迎えられる。短時間だけれど、社会に出ているという実感があり充実していたという。

ありがとう、の声が励みに

そんな栗原さんの当たり前の日常が当然奪われることに。長女が小学4年生の時に夫が他界。一家の大黒柱として家族を支えなければならなくなった。「夫を亡くしたが、今まで通りの生活を続け、大きく変えたくはなかった」と栗原さん。

職場には人生経験豊富な先輩たちがいて、いつも明るく話を聞いてくれた。働く時間を徐々に長くして家計を補った。子どもたちの成長がなによりの楽しみという栗原さん。2人の子どもたちは大学生へと成長した。

家事と仕事の毎日が続く中、栗原さんは「お客さまから『今日もありがとう』の声を聞くのが幸せ。若い人がこの仕事を受け継いでくれたらうれしい」と話した。

会社概要

会社名 株式会社吉野製麺
所在地 行田市桜町2−28−23
電話 048−556−3643
創業 1930年
資本金 500万円
代表者 吉野邦明
事業内容 麺類製造、販売、食品販売
従業員数 25人(男性8人・女性17人)