2017年3月15日(水)

「問題生徒」13人の資料、熊谷東中が配布 顔写真入り「学力低い」

生徒の個人情報資料に関する問題で謝罪する熊谷市立熊谷東中学校の西博美校長=15日午後、熊谷市佐谷田の佐谷田公民館

 熊谷市の市立熊谷東中学校(生徒数526人)で1月に開かれた「いじめ・非行防止ネットワーク会議」で、素行などに問題があるとされる13人の生徒の個人情報に関する資料が配布され、学校側が資料の回収を怠っていたことが15日、分かった。西博美校長(60)は同日、「校長自ら(個人)情報を出してしまったことについておわびの言葉もない。償うことのできない大きな過失だと思っている」と陳謝した。

 1月17日の会議には熊谷署員や市学校教育課職員、学区内の小学校長、PTA会長、自治会長ら17人が出席。配布された資料には13人の生徒の実名や住所、非行歴、家庭状況などが記されていた。うち5人の生徒の顔写真を載せ、「学力が低い」「服装や物の管理がだらしない」などの内容が併記されていた。資料は生徒指導の担当教諭が作成したという。

 会議翌日、資料に載っていた生徒の保護者の一人が資料の存在を知り、同校に抗議した。西校長によると、会場に資料の回収箱などは設置せず、会場で資料を返却したのは2人にとどまったという。

 保護者の一人は埼玉新聞の取材に「第三者に子どもの名前や住所を知られることで、地域で孤立したり、バッシングを受けたりしないか心配している」と話した。

 市学校教育課は「情報を出さないと会議が成立しなくなるが、外部への情報流失はあってはならないこと。生徒や家族を苦しめる結果になり申し訳ない。個人情報の管理を徹底して、再発防止に努める」と述べた。会議に関するガイドラインはなかったという。同校では24日に保護者説明会を予定している。

 同校の会議は2015年8月から年2回実施。同課によると、市内の小学校2校と中学校4校で同様の会議が開かれているという。

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