【ぷらっとTOKYO】グルメやコスメに若者集う 自然も残る新大久保周辺
韓国ポップカルチャーの流行に伴い、若年層が集うようになった東京・新大久保のコリアンタウン。グルメの食べ比べやショッピングを楽しめる一方、近くには自然も残る。
新宿区のJR新大久保駅の東側に、韓国をはじめとしたアジア系の料理店やアイドルグッズを取り扱うショップ、化粧品店などが軒を連ねた街が広がる。都内にいながらちょっとした海外旅行気分を味わえる。
はやりの韓国スイーツを味わおうと「猫プリン」が有名な「ナムチニハニーカフェ」を訪問した。皿を動かしたり、スプーンで触れたりすることで猫の形をしたプリンが揺れる愛らしい動画が交流サイト(SNS)に次々と上げられ韓国で話題になり、日本でも流行。ぷるぷるを堪能した後、実食すると意外にもボリューミーでほどよい甘さだった。
大久保通りを東へ20分ほど歩くと、都立戸山公園の箱根山地区に達する。コリアンタウンのにぎわいとは打って変わって緑豊かな散策スポットで、山手線内の最高峰として知られる「箱根山」がある。その標高は44・6メートル。階段を使って気軽に登頂でき、登頂証明書も発行される。今回は新宿の高層ビルが見えただけだったが、春には満開の桜が一望できそうだ。
締めくくりに新大久保駅のほど近くに位置する皆中稲荷神社を訪れた。江戸時代、射撃の腕が上がらず悩んでいた鉄砲組与力が神社でお参りしたところ、百発百中の腕前になったという。
言い伝えは広まり、神社は「皆中(みなあたる)の稲荷」とたたえられ、宝くじなど当たるものに御利益を期待する参拝者が絶えなくなった。あやかって音楽ライブチケットの当選を祈願し、帰路に就いた。
【メモ】戸山公園は箱根山地区と、明治通りを隔てた大久保地区がある。大久保地区では芝生や子どものための広場が整備され、家族連れに人気。