埼玉新聞

 

1925年から続く稚児行列、秩父こども園で「花まつり」 30年前に自身も行列に入っていた母の思い

  • 3年ぶりに開催された、秩父こども園の花まつり=23日午前10時半ごろ、秩父市下宮地町の廣見寺

 秩父市下宮地町の秩父こども園(柴原真紀園長)で23日、釈迦(しゃか)の生誕を祝う「花まつり」が行われた。華やかな衣装を着た年長園児約30人が保護者と一緒に地域を練り歩き、かわいらしい姿を披露した。

 同園では、子どもの健やかな成長と無病息災を願い、創立の1925年(旧秩父幼稚園)から稚児行列を続けているが、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった。狩衣(かりぎぬ)やはかまで着飾った園児たちは園内で奉納後、保護者と手をつないで約300メートル離れた廣見寺まで行進。同本堂に到着すると、横一列にならび、手を合わせてお参りした。

 参加した同市の女性(34)は「30年前は自分がはかまを着て祭りに参加していた。当時と変わらぬ伝統が続き、自分の子どもにも同じ体験をさせられてうれしい」と話していた。

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