人気!埼玉・秩父市のクーポン券 シバザクラ見頃、羊山公園に電車で訪れた観光客へ配布 車の渋滞回避にも
2022/04/29/00:00
秩父市はコロナ禍で移動需要が減少している鉄道業界を盛り上げようと、シバザクラが見頃の同市大宮の羊山公園に鉄道を利用して訪れる観光客にクーポン券を贈る「電車で芝桜に行こうキャンペーン」を5月5日まで展開している。クーポン券の配布は先着2万人。26日時点で約6400人が利用するなど人気を集めている。
同キャンペーンでは、羊山公園芝桜の丘に電車で訪れた観光客に、市内4施設(秩父路の特産市、西武秩父駅前温泉祭の湯、じばさん商店、道の駅ちちぶ)で使える500円分のクーポン券が贈られる。券は最寄り駅(西武鉄道西武秩父駅、同横瀬駅、秩父鉄道御花畑駅、同秩父駅)と、園内ブースに設置されたQRコードをスマートフォンなどで読み込むと入手できる。
市観光課では「市と鉄道会社は常に一体で観光振興を進めている。鉄道利用の回復と地域経済活性化を目的に企画した」と説明する。
コロナ禍の影響で、2020年は「芝桜の丘」を閉鎖。昨年は規模を縮小して開園したが、来場者は例年の半数に満たなかった。今年も感染防止に努め、まちなか巡回バスの運行や臨時駐車場の開設などは行わないが、「秩父路の特産市」を3年ぶりに開催するなど、少しずつ観光客の受け入れ体制を広げている。
同課は「今年は感染対策を行いつつ、一人でも多くの方に秩父観光を楽しんでもらいたい。車の渋滞を回避するためにも、電車利用を勧めていきたい」としている。
25日に芝桜の丘を訪れ、同キャンペーンを利用した東京都板橋区の男性(64)は「車で来ることもできるが、駅周辺の観光も楽しみたいので電車を利用した。今日は秩父神社や商店街も巡りたい」と話していた。