<高校ラグビー>埼玉大会が開幕、花園目指し36チームが入場行進 大会は9月7日の1回戦から
ラグビーの第99回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は31日、熊谷ラグビー場で合同3チームを含む36チームが参加して開会式が行われた。
晴れ空の下、前回王者で第6シードの深谷を先頭に、昨年準優勝で第3シードの昌平、県新人大会と関東大会県予選を制した第1シードの浦和、第2シードの川越東、第4シード立教新座などシード勢が続き、元気な掛け声と共に全36チームが入場行進を行った。
優勝旗、優勝カップ、準優勝カップを返還した後、小島克也県高体連ラグビー専門部会長があいさつ。県ラグビー協会会長の富岡清熊谷市長は「6日に行われる日本代表対南アフリカの試合やワールドカップの熱気が残るこの熊谷ラグビー場で試合ができるように頑張ってもらいたい。そして、この場で試合する選手は楽しんでもらいたい」と選手たちを激励。最後に熊谷の尾抜純一主将が力強く選手宣誓した。
大会は9月7日の1回戦を皮切りに花園を懸けた戦いが始まる。決勝は11月16日に熊谷ラグビー場(12時35分)で行われ、優勝校が全国高校大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に出場する。
■力込め大役果たす/選手宣誓、熊谷・尾抜主将
令和初となる選手宣誓を務めた熊谷の尾抜主将は「皆の前で緊張したけれど、大会が始まったと感じて気が引き締まった」とにこやかに語った。
8月26日の抽選会後、横田監督から大役を務めることを告げられ不安な気持ちが襲ってきたというが「皆の代表としてやらなきゃだな」と覚悟を決めた。横田監督と2日間かけて考えた文章の中で、最も思いを込めた部分に「僕たちの戦いも一生に一度」を挙げた。
「今年は熊谷ラグビー場で一生に一度のラグビーワールドカップが開催され、熱い戦いが開かれる。僕たちの戦いも一生に一度だから熱い戦いをしていきたい」。本番では“熱い気持ち”を大きな声で堂々と表現した。
肩の荷が下りて、後は試合で力を発揮するだけだ。「去年は慶応志木に負けた。今年は勝ってベスト4に進む」。顔つきも言葉も、すっかり頼もしくなっていた。