どぶろくの試飲会に80人 県内初認定のどぶろく特区、横瀬で開催 新たに開発した瓶詰めもお披露目
2019/09/04/00:00
地域を限定して規制緩和する国の構造改革特区で、少量のどぶろくの製造ができるようになる「どぶろく特区」として埼玉県内で初めて認定された横瀬町で、酒類製造免許を取得した町内のそば生産者団体「横瀬そば会」が、完成したどぶろく「花咲山」の試飲会を開催し、参加者約80人がどぶろくを試飲した。
どぶろくを製造するためには酒類製造免許を取得する必要がある。町産の米を原料としたどぶろくを醸造し、地域活性化を図ろうと、昨年8月に町が特区に認定されたことで、町内でどぶろくを製造する場合は、酒造法の規定による最低製造数量基準の規程が適用されなくなった。同会は昨年9月に申請し、今年2月に酒類製造免許を取得した。
同町横瀬のエリア898で行われた試飲会では、町内の飲食店「お食事処 伸平(しんべい)」の2階に整備した花咲山醸造所で米、米麹、水のみを発酵させて造ったどぶろくが振る舞われた。参加者はどぶろくをおいしそうに味わった。新たに開発した300ミリリットル入り(税込み750円)、720ミリリットル入り(税込み1700円)の瓶詰めもお披露目された。
同醸造所所長の田端伸夫さん(71)は「皆さんの意見を参考に改良したい。今後は町内の道の駅果樹公園あしがくぼでも販売していければ」と話していた。