埼玉新聞

 

<ランチ>これぞ定食!ピカピカごはんに旬のおかず 「米屋の娘」こだわり肉豆腐定食も 川越・大黒屋食堂

  • 大黒屋食堂の肉豆腐定食

    大黒屋食堂の肉豆腐定食

  • 店主の岩沢勝己さん(右)とおかみの宏美さん

    店主の岩沢勝己さん(右)とおかみの宏美さん

  • 大黒屋食堂の肉豆腐定食
  • 店主の岩沢勝己さん(右)とおかみの宏美さん

 中央通りの北部には今も看板建築の商店が残され、「昭和の街」と呼ばれている。その一角に、夫婦で切り盛りする小さな店がたたずむ。2014年に開店した「大黒屋食堂」。手作りのおかずと、ごはんの炊き方にこだわった定食が自慢だ。

 店主は脚本家の岩沢勝己さん(62)、おかみは陶芸家の宏美さん(61)。棟続きの隣には、宏美さんの実家が営む1932(昭和7)年創業の「大黒屋米穀店」がある。勝己さんは「妻のレシピはおいしくて、器も焼く。しかも米屋の娘。ならば食堂をやろうと思った」と言う。

 米は主に会津産コシヒカリ。米穀店で貯蔵する玄米を、適切なタイミングで精米する。火力の強いガス釜で炊き、保温専用ジャーにはふんわりとかくはんして移す。定食は6~7種類ほどあるが、近郊で収穫された旬の食材に応じて考えるため、常に提供するメニューはない。

 お薦めの一つが、平田牧場産豚肉を使った肉豆腐定食(税込み1050円)だ。昭和のカレー(同1000円)、蒸し鶏花椒ソース定食(同)も人気。味付けの基本となるだしは、カツオを削ったかつおぶしなど本物の素材から取る。夫妻は「安心安全で、おいしいものを食べてほしい」と声をそろえた。

【メモ】大黒屋食堂 埼玉県川越市仲町5の2(電話049・227・3290)。営業時間は午前11時ごろ~午後4時。水木曜休。毎月第1火曜の夕方には子ども食堂を開催。店内ではギャラリースペースとして美術作品の展示、販売を行う。

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