早咲きのソメイヨシノ?1本だけ開花 行田の水城公園にひと足早く咲く桜、10輪余り開く
2020/03/13/00:00
行田市水城公園に1本だけ、ほかのソメイヨシノより10日ほど早く咲く桜がある。自宅が隣接し、毎日観察している田口覇洲男(はすお)さん(79)は11日、10輪余りの開花を確認。今年もひと足早い花見を心待ちにしている。
水城公園は忍城の外堀跡を利用して1964年に開園した。ソメイヨシノを中心に約200本が植えられており、市内有数の花見スポットとして親しまれている。
早咲きの桜が植えられているのは住宅街に面した西側の林。50年ほど前に家を建て、成長を見守ってきた田口さんは「日当たりや風向きの関係で、1本だけ早咲きになったソメイヨシノではないか」と話す。シーズンに先駆けて、ベランダで花見酒を飲むのが毎年の楽しみだが、「独り占めするのは申し訳ない。もっと知ってもらいたい」とも考えていた。
市都市計画課は「断定はできないが、花の色や形から、ソメイヨシノの可能性が高い。園内のほかの木々と同様、大切に管理していきたい」としている。