全国初!極上の大人時間…「イチローズモルト」片手に映画を堪能 秩父のシネコン、今後は日本酒でも検討
埼玉県秩父市上野町の映画施設「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」で14日、ウイスキーを飲みながら映画を鑑賞するイベント「観るべぇ!シネマ withイチローズモルト」が開催された。参加者約120人は、イギリス映画「ウイスキーと2人の花嫁」(2016年製作、98分)の上映を楽しみながら、世界に誇るウイスキーブランド「イチローズモルト」の4種飲み比べに舌鼓。会場一帯がウイスキーの華やかな香りに包まれ、ぜいたくな大人の時間が流れた。
同イベントは、商業施設を運営するピーアンドディコンサルティング(さいたま市大宮区)などで組織するNPOネイバーフッド・ライフスタイル・パートナーズが企画。同団体は毎月第1日曜に、ウニクス秩父のショッピングモール内で地域参加型イベント「チャレフェス」を開催している。今回は地域連携をより強化するため、ウイスキーイベントを初開催。全国にあるユナイテッド・シネマの劇場中で、初の取り組みになる。
上映前に、イチローズモルトを製造するベンチャーウイスキー(同市みどりが丘)のグローバルブランドアンバサダー吉川由美さんがウイスキー講座を実施。製造過程がわかる貴重な映像をスクリーンで流した後、ウイスキーをより楽しむためのテイスティングを紹介した。
参加者は、映画館ならではの快適シートで、イチローズモルトリーフシリーズ3種と、この日のために工場の樽(たる)からくみ上げた「スペシャルシークレットモルト」(非売品)を堪能。入間市から訪れた浅田龍造さん(71)は「映画館で貴重なイチローズモルトを味わえるのは、めったにない体験」と満足げに話した。
同シネマは昨年7月に開業。人口減少が進む秩父地域に29年ぶりに誕生した貴重な映画施設だ。ネイバーフッド・ライフスタイルの菊池裕代表理事(64)は「今後も地域連動型のイベントに力を入れ、秩父の魅力を詰め込んだ施設にしていく」と意気込む。日本酒など、秩父地域の酒造と連携した映画イベントも検討している。