埼玉県の浦和署は28日、詐欺未遂容疑で、相模原市中央区田名、無職の男（21）と東京都町田市、自称建設作業員の少年（18）を逮捕した。

　逮捕容疑は、何者かと共謀し、27日午前10時ごろから数回にわたり、さいたま市浦和区の無職女性（76）方に、家電量販店の店員などを名乗り「カードが偽造されてノートパソコンを購入されそうになっている」「カードの利用停止手続きを取る必要がある」「口座番号と暗証番号を教えてください」「キャッシュカードを取りに行きます」などと電話をかけ、女性からキャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。

　同署によると、女性の電話のやりとりを不審に思った夫が電話を代わって対応し、女性が27日午後1時ごろ最寄りの交番の警察官に状況を伝えた。その後、女性宅周辺に現れた男を職務質問したところ、男は「近くに止めてある車で来た」と答えた。続いて女性宅周辺に現れた少年に職務質問したところ、事件との関連が疑われる物が見つかったため、同署に任意同行した。同署は2人の認否について明らかにしていない。