連合埼玉（平尾幹雄会長）は22日、労働組合が企業と賃上げなどの交渉をする「春季生活闘争」（春闘）が今月中旬に始まったことを受け、さいたま市大宮区のJR大宮駅前で街宣活動を行った。基本給を引き上げるベースアップ（ベア）の機運醸成を図り、「デフレマインドを洗い流そう」と書かれたクマの形のスポンジなどを配布した。

　街宣車からあいさつした平尾会長は「昨年の春闘でも賃上げの結果を出したが物価上昇により実質賃金は下がっている。物価上昇に負けない賃上げが必要」と強調し、価格転嫁などの重要性を訴えた。また、労働者が個別に賃上げを求めても実現は難しいとし、「労働組合をつくろう」と呼びかけた。

　連合埼玉は3月5日にも、8日の「国際女性デー」や賃金モデルを参考に労働条件を見直す「ミニマム賃金」などを訴える活動を予定している。