埼玉新聞

 

うめき声…動けない女性、夕方の水路で座り込む 偶然気付いた男性が救う 羽生署が感謝状、女性が回復

  • 池山良之署長(左)から人命救助功労の感謝状を受けた岡田晃信さん=4日午後、羽生署

 埼玉県の羽生署(池山良之署長)は4日、用水路内で動けなくなっていた高齢女性を助けた人命救助功労で、羽生市のアロハガス社員岡田晃信(てるのぶ)さん(48)に同署で感謝状を贈った。

 同署などによると、岡田さんは昨年12月25日午後6時45分ごろ、羽生市内の東武伊勢崎線線路近くの用水路(深さ約1・5メートル、水深約10センチ)の中で座り込んで動けなくなっている羽生市の80代女性を発見した。すぐに同署に通報。消防署のレスキューも出動して女性は救助され、病院に搬送された。やや低体温症気味だったが、すぐに回復した。

 女性は用水路内に迷い込んでしまったらしい。岡田さんは「仕事を終えて車で帰宅した際、車を降りたときにうめき声を聞いた。問い掛けても返答がないので、懐中電灯で探したら、用水路の中に人が見えた。助けられて良かった」と振り返った。

 池山署長は「普通には見つけられない場所。かなり冷え込んでいた日だったので、見つけて通報していただき良かった」と感謝した。

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