「元気に健康で過ごせれば」輪をくぐり無病息災願う 埼玉・熊谷で胎内くぐり、昨年に続き規模縮小し実施
2021/07/01/00:00
熊谷市宮町の高城神社で6月30日、1年の折り返しにカヤを束ねた茅(ち)の輪をくぐる「胎内くぐり」が行われた。今年は昨年に続き新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して実施した。
半年間のけがれをはらい、残り半年の無病息災や家内安全を願う「夏越(なご)しのはらい」といわれる伝統行事。茅の輪を母の胎内に見立て、輪をくぐると清らかな体に生まれ変わるという意味がある。
例年は国道17号沿いの鳥居前に直径約4メートルの茅の輪を設置するが、今年は昨年同様に例年より半分ほどの大きさの茅の輪を境内に設置。小さな人形(ひとがた)の配布も取りやめとなり、茅の輪をくぐった参拝客は代わりに用意された大きな人形に名前や年齢を記入した。
生後2カ月の孫らと訪れた市内の会社員柳瀬由美子さん(62)は「孫が元気に育ち、家族も健康で過ごせれば」と話していた。