国税庁は30日、福島県南会津町の清酒を、国が地域ブランドとして保護する「地理的表示(GI)」に指定したと発表した。指定されたことで、基準を満たしたものは産地名を独占的に名乗ることができ、GIの表記使用が認められる。
国税庁によると、南会津地域は急峻な山々に囲まれた豪雪地帯で、ミネラルの溶け込みが少ない軟水が供給されている。そのため、酵母の発酵が穏やかに進み、「柔らかい口当たりと上品な甘み」が特徴的な酒質になるという。
4月に地元の酒造会社でつくる団体から指定の申し立てがあり、5~6月の意見募集を経て決定した。地元の米や水を使うことなどが条件になる。