西武鉄道は、ゴールデンウイーク（GW）中に県西部を訪れる観光客の利便性を高めるため、新宿線本川越駅（川越市）と池袋線飯能駅（飯能市）を結ぶ臨時特急を初めて運行すると発表した。車両は3月に池袋線と秩父線で運行を始めた新型特急車両「Laview」を投入し、27日から5月6日までの10連休中に限定運行する。

　本川越駅は川越市の主要観光エリアで、蔵づくりの街並みで知られる「一番街」の最寄り駅で、飯能駅は3月に宮沢湖（飯能市）周辺に開業した新施設「ムーミンバレーパーク」の玄関口に当たる。GW期間中に鉄道で両市に訪れる観光客が多いと予測し、県内への集客促進と「Laview」の周知も兼ねて、臨時特急を設定した。

　臨時特急は本川越駅午後1時5分発飯能駅行きの「特急むさし90号」と、飯能駅午後2時23分発本川越駅行きの「特急小江戸92号」。両特急共に所要時間は40分程度で途中、新宿線狭山市駅、池袋線と新宿線が接続する所沢駅、池袋線入間市駅に停車する。全席指定席で、乗車券のほかに特急券が必要。本川越駅―飯能駅間の特急料金は中学生以上は500円、小学生以下250円。

　運行に合わせ27日午後0時半から本川越駅で記念セレモニーを行う。西武グループの遊園地「としまえん」（東京都）が協力した映画「映画　としまえん」に出演する女優、小島藤子さん（25）らが出席し、テープカットなどが予定されている。