埼玉新聞

 

依願退職…授業中に後ろを向く生徒を縛った教諭 他の教諭に指導された生徒へ担任が暴行「なぜ報告しない」

  • 塾でバイトなど 教諭3人を減給 県教委

 県教委は8日、東京都の学習塾でアルバイトをしていたとして、県立越谷北高校の男性教諭(62)を減給6カ月の懲戒処分にした。ほかに生徒に体罰を行ったとして男性教諭2人を減給処分とした。

 県教育局県立学校人事課によると、62歳の教諭は2018年12月ごろから21年4月3日まで週4、5日のアルバイトを兼業し、報酬と交通費として694万4240円を受け取った。21年4月5日に外部から学校に連絡があり発覚し、同8日に学習塾を辞職した。教諭は借金があると話しており、報酬は生活費に充てていたという。

 同局小中学校人事課によると、川口市の公立中学校の男性教諭(44)は昨年11月に、修学旅行先のホテルで他の教員から指導を受けるために歩いていた生徒を呼び止め、指導を受けた報告をしなかったことなどについて叱責(しっせき)。平手や拳で顔や腹をたたくなどして、口の中を切るけがを負わせた。

 北部地区の公立中学校の男性教諭(56)は、昨年7月に授業中に後ろを向いていた生徒を注意し、延長コードとビニールひもを使って椅子に2、3分間縛った。また、昨年9月には席に着かなかった同じ生徒に対し、両肩をつかんでドアに押し当て、背中に全治5日の打撲を負わせた。教諭は退職願を提出し、8日に承認された。

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