埼玉新聞

 

無許可派遣で働かされた2人、さらに家賃名目で給料の一部を取られる 派遣した男と住まい提供男の関係は

  • 埼玉県警察本部=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 県警国際捜査課と深谷署の合同捜査班は11日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、深谷市上柴町西6丁目、職業不詳の男(65)を逮捕した。

 逮捕容疑は、2020年3月ごろから21年7月ごろにかけて、無許可で派遣されていたベトナム人男性2人が働いてもらった給料の一部を収受した疑い。

 県警は、昨年11月8日に不法残留のベトナム人男性2人を作業員として無許可で派遣した建設業などを営む男(38)=労働者派遣法違反、入管難民法違反罪で起訴=を逮捕。

 同課によると、その関連捜査の過程で、65歳男が38歳男に深谷市内のビルの一室を貸し、そこに住まわせていたベトナム人男性2人を38歳男が雇用して不法就労させていたことが判明した。そこで得た犯罪収益の一部の現金68万円を65歳男が、家賃名目として受け取っていたという。

 県警は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。

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