埼玉新聞

 

5歳男児が死亡…母親と暮らす女5度目の逮捕 男児を平手打ち、頭を蹴ってたたき押し倒す「今は話さない」

  • 男児遺体遺棄現場の住宅=3月6日、本庄市

 本庄市の自宅で今年1月、5歳男児を投げ飛ばして死亡させ、遺体を床下に埋めたとして母親ら3人が傷害致死や死体遺棄などの容疑で逮捕、起訴された事件で、本庄署特別捜査班は5日、暴行の疑いで、男児の母親らと同居していた本庄市本庄3丁目、無職の女(54)=傷害致死、死体遺棄、暴行などの罪で起訴=を再逮捕した。女の逮捕は5度目で、単独での逮捕は初めて。

 再逮捕容疑は、昨年1月24日、同3月4日、同3月22日に自宅1階で、同居していた母親(30)=同罪などで起訴=の長男=当時(4)=に対して、顔を平手打ちし、頭を蹴るなどの暴行を加えた疑い。女は取り調べに「今は何も話したくない」と申し立て、黙秘しているという。

 捜査1課によると、女は昨年1月24日に長男の顔を1回平手打ち。同3月4日は座っていた長男の頭を2回蹴った。さらに同22日にはハエたたきのような物で頭を複数回たたいた上で、手で床に押し倒した。押収した証拠品の精査などから、今回の暴行容疑は女の単独犯と特定した。暴行時、長男は保育園に在園していたが、あざなどは確認されなかったという。

 県警は日常的に虐待があったとみて、引き続き調べる。

 一連の事件を巡っては、同居していた女の内縁の夫(34)も傷害致死罪などで起訴されている。

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