埼玉新聞

 

羽生選手、これからも「勝手に」応援 同じ名前の埼玉・羽生市 平昌五輪、凱旋パレードに駆け付けた市民も

  • 羽生結弦選手の国民栄誉賞が決まり、歓喜する羽生市かってに応援団=2018年6月1日夜、羽生市民体育館

 トップ選手として区切りを迎えても、高みを追求する意欲に変わりはなかった。フィギュアスケート男子で一時代を築いた羽生結弦選手(27)が19日、競技会からの引退を表明。晴れやかな表情でファンへの感謝を伝え、プロ転向後も「4回転半」に挑戦すると強調した。恩師らは再出発へエールを送り、東日本大震災の被災地からは「勇気をもらった」と称賛の声が上がった。

 「羽生」つながりの縁で、羽生結弦選手を応援してきた「羽生市かってに応援団」は2014年のソチ五輪の際に市民有志が結成。同年4月に羽生選手の地元仙台市で開催された凱旋(がいせん)パレードには、市のキャラクター「ムジナもん」を連れてメンバーが駆け付けた。平昌五輪にも団員4人が現地を訪れて声援を送ってきたという。

 同応援団団長の西山丈由さん(59)は「今まで一生懸命応援してきたので残念ですが、これからも最後まで応援していきたい」と語った。

 羽生選手の父親宛てに五輪2連覇をたたえた手紙を送った後、羽生選手から金メダルを模したチョコレートが届いた河田晃明市長は「応援しがいがあり、残念ではあるが、引き続き結弦選手の活躍を応援していきたい。いつか羽生市にも来てもらえれば」と話していた。

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