監督逮捕…生徒の喉、竹刀で突く 強豪校の剣道部で 脇腹も突かれ、顔たたかれた体育館 声を上げた親
2022/08/26/00:00
剣道の稽古中に男子部員の顔を手でたたくなどしたとして、県警少年捜査課と本庄署の合同捜査班は25日、暴行の疑いで、本庄市西富田、私立本庄第一中学教員の男(31)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月28日午前9時ごろから同29日午後7時半ごろまでの間、同校に併設されている本庄第一高校の体育館で、当時部員だった10代の男子生徒に対して、複数回にわたり、体を殴打するなどの暴行を加えた疑い。男は調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているという。
少年捜査課によると、男は本庄第一中学の教員で同中剣道部の監督。暴行現場となった道場は本庄第一高校の体育館の1階にあり、高校と中学の剣道部が共同で使用していた。男は稽古中に顔を素手でたたいたり、竹刀で喉や脇腹を突いたという。
今年6月30日、男子生徒の保護者から「中学剣道部で体罰があった」と情報が寄せられ、県警が男子生徒や保護者の聴き取りなどから男を特定した。同校によると、男は体育の教員で現在は停職中だという。
県警は男の自宅や同中学、高校を家宅捜索して携帯電話や指導関係の資料などを押収した。暴行に至った経緯を調べるとともに、部内での体罰が日常的にあったかなどを慎重に捜査する。
本庄第一中剣道部は、昨年の全国中学大会に出場している県内の強豪校。