<東松山女性殺害>元同僚の男「裏切られ殺そうと」 小型ナイフなど2本所持、いずれも使用された跡
2019/06/17/00:00
東松山市のアパート一室で住人の介護士渡辺真澄さん(38)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された元同僚の無職の男(41)が「いろいろと尽くしたけれど裏切られた気持ちになり、殺そうと決意した」と供述していることが16日、捜査関係者への取材で分かった。「恨みがあった」とも話しており、県警は2人の関係性を含め、詳しい動機の解明を進める。
捜査関係者によると、男が15日午後に東京都板橋区の商業施設内で身柄を確保された際、バッグの中に入っていた刃物は小型ナイフとカッターナイフの計2本だった。いずれも使用された形跡があり、県警は事件に使われた可能性もあるとみて調べている。
東松山署捜査本部によると、男と渡辺さんは今年に入って約2カ月間、同じ介護施設で働いていた。男はその後に派遣契約が切れ、渡辺さんは別の介護施設に移った。
男の逮捕容疑は、11日夕方から13日午前7時17分ごろまでの間、東松山市の渡辺さん方で、渡辺さんの胸や腹を刃物のようなもので刺して殺害した疑い。
司法解剖の結果、渡辺さんが死亡したのは11日夜とみられており、県警は男が渡辺さんを殺害した後、板橋区で発見されるまでの足取りやナイフを所持していた経緯を調べる。