<東松山女性殺害>突然襲った可能性…小型ナイフで 容疑の男送検 直前まで男とメール、女性に防御創なく
2019/06/18/00:00
東松山市のアパート一室で住人の介護士渡辺真澄さん(38)が殺害された事件で、渡辺さんの胸や腹の刺し傷が比較的硬い刃物によってできた傷であることが17日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、殺人容疑で逮捕された元同僚の男(41)が身柄を確保された時に所持していた刃物2本うち、小型ナイフが使用された可能性があるとみて調べている。
男は15日午後、東京都板橋区の商業施設内で県警の捜査員に身柄を確保された際、バッグの中に小型ナイフとカッターナイフの計2本を所持していた。
捜査関係者によると、渡辺さんの体に抵抗した際にできる防御創のような跡がないことや室外に血痕がなかったことも判明。県警は渡辺さんが男を自宅に上げ、何らかのやりとりがあった後、突然襲われたとみて、当時の状況を調べる。
男と渡辺さんは以前に同じ介護施設で働いていた元同僚。渡辺さんが死亡したのは11日夜とみられ、直前まで男とメールなどでやりとりをしていた。男はこれまで県警の調べに、「(渡辺さんに)恨みがあった」「裏切られた」などと供述しているという。渡辺さんの死因は胸や腹を刺されたことによる失血死だった。
県警は同日、男をさいたま地検に送検した。