なぜ…校長、店の精算機にあった5千円をポケットに 店に戻るが返せず、秩父署に郵送 容疑で書類送検へ
2019/09/07/00:00
小鹿野町教育委員会は6日、町立小学校の男性校長(59)が現金を窃盗した疑いで県警から任意の取り調べを受け、「教育公務員として不適切な行動」とし、校長に自宅待機を命じていることを明らかにした。県警は窃盗容疑で書類送検する方針という。
町教委によると、6月16日午後5時40分ごろ、校長は秩父市内のパチンコ店で精算を行う際、精算機に残っていた千円札5枚をポケットに入れた。車で店を離れ、現金を返そうと店の駐車場まで戻ったが、現金は返さなかった。6月19日に秩父署宛てに現金を郵送し、7月5日に同署から事情聴取を受け、被害届の提出者に返金をして謝罪した。
報道機関から県教委に問い合わせがあり、8月23日に笠原浩教育長が校長に事情を確認し、同26日から自宅待機を命じた。今月2日が始業式だったが、児童には「個人的な理由で欠席」と説明した。6日のPTA役員会、7日の臨時保護者会で保護者に説明し、9日には児童に説明する。
校長は「どうしてそんなことをしてしまったのか自分自身でも分からないが、非常に申し訳ない」と深く反省しているという。笠原教育長は「本当に教育熱心な校長で、子どもたちや保護者の信頼も厚かった。それだけに胸の痛む思いだが、一校の責任者としてあるまじき行動であり、業務責任は重い」と謝罪した。今後は県教委の処分の判断を待つという。