パリ・パラリンピックの車いすテニス女子ダブルスで、日本勢初の金メダルに輝いた田中愛美選手(28)が15日、幼少期を過ごした熊本県菊陽町を訪れ「応援を感じながら決勝に臨めた」と吉本孝寿町長に感謝を伝えた。町に住む祖母が4月に亡くなったばかりで「よく頑張ったねと言ってくれていると思う」と涙を浮かべた。
町民や職員ら約70人が集まり、凱旋訪問に小旗を振って出迎えた。町民から「3時間を戦い抜いた集中力の秘訣は」と問われ「ご飯をたくさん食べること」と答え、場を和ませた。
中学でテニスを始め、高校1年の時に転落事故で脊髄を損傷し、車いす生活になった。