<衆院選>埼玉4、6、11区の各候補予定者の動き 自民、立民、国民、共産など準備に奔走
衆院が14日、解散された。異例の短期決戦に、県内の立候補予定者たちは準備や選挙区内のあいさつ回りに追われた。新型コロナ禍の中で迎えた総選挙、安心して暮らせる社会を取り戻すために何が必要なのか。4年ぶりに国民の声が反映される時が来た。
■4区
国民民主党から出馬予定の新人浅野克彦氏(47)は午前6時半から朝霞駅南口に立った。午前中に和光市を中心に車を走らせ、午後には支援する組合関係へのあいさつ回りなどを行った。夕方から志木駅などで政策をアピールするなど、知名度の浸透を図った。
共産党の新人工藤薫氏(71)は1年前から取り組んでいる駅頭立ちなどをこの日は保留した。19日の公示まで5日間と短いこともあり、新聞社などのアンケートの記入や立候補予定者討論会の準備のために、自宅で事務作業に追われた。
前回、当時の現職が直前に離党したため、地元保守系の支援を受けて出馬し、初当選した自民党の穂坂泰氏(47)は早朝から和光市駅前で駅頭に立った。解散後は地元に戻り、各団体と面談や志木市内の事務所で支持者らを集め出馬に向けてあいさつした。
■6区
上尾や鴻巣、桶川、北本市と伊奈町の4市1町が選挙区の衆院6区では前職2人が立候補を予定している。
立憲民主党の大島敦氏(64)は午後6時ごろから上尾駅西口でマイクを握り、「午後1時すぎに解散し、前衆院議員になった大島です」と報告した。どうしても読んでもらいたいと、自身で取材してまとめた「子育て」と「研究開発力」の2種類のレポートを配り、バス停でバスを待つ人にも手渡した。
解散後に党本部で公認証を交付された自民党の中根一幸氏(52)は、世話になった人や党関係者にこれまでの礼と今後の支援を電話で伝えた。建設埼玉北足立地区本部から推薦を受けて、式に出席するため鴻巣市に向かった。支援者も上尾市の選挙事務所開きや公示に向けて準備に奔走した。
■11区
3人が立候補を表明している11区(深谷市、本庄市、秩父市など)はあいさつ回りや選挙準備に追われていた。
7期目を目指す自民党前職の小泉龍司氏(69)は都内で準備に追われている。16日に開かれる自民党県連の決起大会には出席予定。公示当日の19日は深谷市の選挙事務所で出陣式を行い、深谷市、本庄市、寄居町、秩父市へのあいさつ回りを予定している。
共産党新人の小山森也氏(30)は秩父市役所付近でのあいさつを皮切りに、午前中は秩父地域、午後は神川町、本庄市方面を回り、通行人らに語り掛けた。初選挙となる小山氏は「国会まで声が届くように、しっかりと自分の思いを伝えていく」と意気込んだ。
立憲民主党新人の島田誠氏(63)はスタッフ十数人と共に深谷市内をあいさつ回りした。通行人に手を振りながら政策を訴え、「日本の社会に新しい流れを吹き込んでいきたい」と力を込めた。15日からは秩父市や本庄市なども精力的に回るという。