埼玉新聞

 

【ぷらっとTOKYO】子どもも大人も楽しい展示 新橋、ミニ四駆や広告史

  • No Picture
  • No Picture

 ビジネス街のイメージが強い新橋駅(東京都港区)周辺には、模型大手タミヤ(静岡市)の情報発信拠点「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」をはじめ、子どもから大人まで楽しめる施設が点在している。

 駅から南西方向へ5分ほど歩いたビルに入ると、実際に人が乗って運転できるサイズの「ミニ四駆 エアロアバンテ」が出迎えてくれる。今年5月にオープンした施設だ。

 483平方メートルのフロアに、高さ最大約4メートル、総延長約100メートルの棚が互い違いに並ぶ。ミニ四駆はもちろん、戦車や戦艦のスケールモデル、専用の塗料やピンセットなど、タミヤが現在販売する約6千アイテムほぼ全てを網羅し、見本品以外は購入できるという。買った後に組み立てたり実際に走らせたりできるスペースも設けられ、休日は子連れ家族でにぎわう。

 オフィスや飲食店が密集するエリアで、ビル屋上にひっそりとたたずむのが「送水口博物館」だ。火災時に、ポンプ車から高層ビル内や地下に消火用水を送るための設備「送水口」を愛してやまない村上善一館長のコレクションがずらり。米国から輸入され1931年に京都市の集合住宅に設置されたという一品は、村上さんが2年がかりで管理者を探し当てて交渉し、建物解体前に手ずから「救出」したのだとか。

 駅東側、日本の広告を専門的に扱う「アドミュージアム東京」も訪ねた。呉服店越後屋の繁盛ぶりを描く錦絵や商品をかたどった木製看板など江戸時代の「広告」から現在のCMまで広く紹介。時代による移り変わりや発展を感じることができる。平賀源内や福沢諭吉ら歴史上の人物に広告の観点から光を当てる解説も興味深い。気付けば、隅から隅までじっくり眺めていた。

 【メモ】3施設とも入場無料。アドミュージアム東京は複合商業施設カレッタ汐留地下にある。

ツイート シェア シェア