財務省が18日発表した8月の貿易統計(速報、通関ベース)は輸出から輸入を差し引いた貿易収支が6953億円の赤字だった。赤字は2カ月連続。円安ドル高を背景に半導体等製造装置の輸出が伸びた一方、医薬品や石油製品などの輸入が増えた。輸出額は比較可能な1979年以降で8月として過去最大だった。
輸出は前年同月比5・6%増の8兆4419億円となり9カ月連続で増加。半導体等製造装置は55・2%増と大幅に伸びた。輸入は2・3%増の9兆1372億円で、5カ月連続で伸びた。医薬品は43・5%、石油製品は42・1%それぞれ増加した。輸入額は8月としては過去2番目の大きさだった。