行政法が専門で学者出身の元最高裁判事、園部逸夫(そのべ・いつお)さんが13日死去した。95歳。岐阜県出身。葬儀・告別式は20日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で。喪主は次男正夫(まさお)さん。退官後は皇室関連の有識者としても知られていた。
89年に最高裁判事に就任。裁判官の表現の自由が争われた「寺西和史判事補(当時)分限裁判」大法廷決定で、政治活動だけを理由に裁判官を懲戒処分にできないとの反対意見を表明した。
99年に退官後は弁護士登録し、皇室典範に関する有識者会議では座長代理を務めた。