航空自衛隊トップの内倉浩昭航空幕僚長は19日の記者会見で、インド空軍主催の多国間共同演習に参加予定だった空自のF2戦闘機3機が、天候不良と随伴の空中給油輸送機の不具合が重なり、経由地のシンガポールからインドに渡航できなかったと明らかにした。実現すれば、空自戦闘機のインド渡航は初めてとなる予定だった。
演習名は「タラン・シャクティ」。内倉氏は会見で、インド東方のベンガル湾で断続的にサイクロンが発生し、空中給油をしながらの渡航が困難だったと説明。天候が回復した日もあったが、空自のKC767空中給油輸送機に不具合が起き「渡航がかなわなかった」とした。