環境省と気象庁は19日、埼玉県の明日20日の最高気温が37度まで上がると予想し、熱中症警戒アラートを発表した。

　20日の予想最高気温は熊谷市、さいたま市、秩父市とも37度。熊谷地方気象台によると、この時期としては例のない高温という。

　熱中症警戒アラートも、2020年の制度開始以来、最も遅い時期の発表となった。

 　20日の熱中症警戒アラートは東京都、神奈川県、千葉県にも発表。予想最高気温は東京と横浜が36度、千葉が34度。

　35度以上の猛暑日は熊谷市が46日、さいたま市が41日と既に過去最多になっているが、明日さらに最多記録を更新する可能性が高まっている
　
　気象庁は、気温が著しく高くなることにより熱中症による人の健康に被害が生ずるおそれがあるとし、室内でエアコンをかけ涼しい環境にして過ごすなど、熱中症予防のための行動をとるよう促している。

■埼玉県熱中症警戒アラート（19日午後5時発表）

＜熱中症予防のための行動＞
　・室内等のエアコン等により涼しい環境にして過ごしてください。その上で、こまめな休憩や水分補給・塩分補給をしてください。
　・涼しい環境で過ごすことができない場合（自宅のエアコンが故障した場合等）は、衣服を緩めることや重症化等の予防に、皮膚を濡らしてうちわや扇風機で扇いだり、氷やアイスパックなどで冷やすことも対策として考えられます。

＜特に実施していただきたいこと＞
・脱水状態にある人、高齢者、乳幼児、からだに障害のある人、肥満の人、過度の衣服を着ている人、普段から運動をしていない人、暑さに慣れていない人、病気の人、体調の悪い人などが、熱中症にかかりやすい「熱中症弱者」です。これらの方々は、自ら積極的に対策を実施し、周囲の方も声がけを実施しましょう。
・管理者がいる場所やイベント等では、責任者が、暑さ指数などを実測の上、適切な熱中症対策が取れていることを確認ください。

＝埼玉新聞WEB版＝