日弁連は19日、再審に関する法制度の改正を訴える集会を東京・日比谷公園で開いた。1966年の静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(91)が登壇し「巌は無実だから、無罪が言い渡されると思っている。巌は拘置所で頑張った。その頑張りを再審法の改正へとつなげたい」と力を込めた。
袴田さんの再審公判は、26日に静岡地裁で判決が言い渡される。鴨志田祐美弁護士は「判決はゴールではなく、再審法改正のスタートだ」と強調した。
集会では、刑事訴訟法には再審の具体的な審理の進め方などの規定がなく長期化している、といった指摘が上がった。