熊本市交通局の路面電車で1月以降、脱線を含む運行トラブルが相次いだことを受け、国土交通省九州運輸局は20日、運転士への教育や軌道の整備などを適切に実施するよう、交通局に改善指示を出した。10月21日までに結果の報告を求めた。
市電では1月以降、脱線事故やドアが開いた状態での走行、運転士の信号見落としなどの運行トラブルが頻発。7月26日に脱線事故が起き、運輸局が7、8月に2度、保安監査を実施した。
監査の結果、一部の運転士が交通局の定める技能の基準に達していない状態で市電を運転していたと判明。うち1人が信号を見落とし進行するトラブルを起こしていた。