能登地方を襲った記録的豪雨による土砂崩れに住宅が巻き込まれ、石川県珠洲市若山町の70代男性が亡くなった。元日の能登半島地震後、倒壊を免れた自宅の整理を進めながら1人で暮らしていた。「気遣いのできる真面目な人」と評判だった男性の死を、近くの住民らが惜しんだ。
地元消防などによると、21日午前、男性の自宅が土砂崩れに巻き込まれて倒壊した。近隣女性(84)は土砂崩れに気づかず、男性の家が倒壊したと親戚ら近所の住民から聞き、すぐに男性の携帯に電話をかけたが反応はなかった。
男性はもの静かだったが、会えば体調を気遣ってくれ、スイカなど食べ物を差し入れし合う仲だった。