埼玉新聞

 

「七種競技の魅力、伝えたい」 「アルナ」所属アスリート(川口市)伊藤桃子さん

  • 「陸上競技・七種競技の魅力を伝えたい」と話す伊藤桃子さん=川口市東川口2丁目のアルナ本社

    「陸上競技・七種競技の魅力を伝えたい」と話す伊藤桃子さん=川口市東川口2丁目のアルナ本社

  • 「陸上競技・七種競技の魅力を伝えたい」と話す伊藤桃子さん=川口市東川口2丁目のアルナ本社

 川口市東川口の額縁製造販売「アルナ」に所属する伊藤桃子さん(22)は陸上競技の七種競技で、日本代表として2026年アジア大会への出場を目指している。

 三重県桑名市出身。七種競技は100メートルハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200メートル走、走り幅跳び、やり投げ、800メートル走の7種目を2日間にわたって行い、各種目の得点合計を競う過酷な競技。競技の魅力を「いろいろな選手のそれぞれの見せ場があるところ」と話す。自身は100メートルハードルと跳躍2種目を得意とし、特に走り高跳びの自己ベストは1メートル76センチと、柔軟さに加え、培った「ばね」の強さを証明している。

 中学で陸上競技を始め、高校、大学と順調に競技者としてのキャリアを積み上げてきた。「卒業後も競技を続けたい」。東京学芸大4年次、進路を考える中で県の「埼玉アスリート就職サポートセンター」に登録する同社に出合い「ここで働きたい」との思いを抱いた。面接で自分が大切にすること、競技に対する考えを伝えた。

 同社では現在、本社営業部で広報や営業サポート業務を担当。競技者として、会社員として、トレーニングと業務を両立させている。

 「今、日本人アスリートは皆、どんどん記録を伸ばしており、何かを変えないと競技者として難しい」。常に新しいことに挑戦し、自身を磨く糧にしたいという。交流サイト(SNS)で日々の出来事や練習風景を発信すると「伊藤選手にあこがれ、七種競技を始めました」といったうれしい反応も。「人柄を含め、皆に応援してもらえるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。
 

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