埼玉新聞

 

映画監督の著作権訴え特集 18年ぶり「映画監督って何だ!」含む32本 東京・ラピュタ阿佐ケ谷9月29日~11月23日

  •  「映画監督って何だ!」(写真提供:日本映画監督協会)

     「映画監督って何だ!」(写真提供:日本映画監督協会)

  •  「映画監督って何だ!」には小泉今日子(右)も出演(写真提供:日本映画監督協会)

     「映画監督って何だ!」には小泉今日子(右)も出演(写真提供:日本映画監督協会)

  •  「吹けば飛ぶよな男だが」<(C)1968松竹>

     「吹けば飛ぶよな男だが」<(C)1968松竹>

  •  岡本喜八監督「独立愚連隊」<(C)TOHO CO.,LTD.>

     岡本喜八監督「独立愚連隊」<(C)TOHO CO.,LTD.>

  •  蔵原惟繕監督「執炎」<(C)日活>

     蔵原惟繕監督「執炎」<(C)日活>

  •  「映画監督って何だ!」(写真提供:日本映画監督協会)
  •  「映画監督って何だ!」には小泉今日子(右)も出演(写真提供:日本映画監督協会)
  •  「吹けば飛ぶよな男だが」<(C)1968松竹>
  •  岡本喜八監督「独立愚連隊」<(C)TOHO CO.,LTD.>
  •  蔵原惟繕監督「執炎」<(C)日活>

 日本映画監督協会(本木克英理事長)が企画する特集上映「“時代と切り結ぶ”映画作家たち&『映画監督って何だ!』」が9月29日~11月23日、東京都杉並区の「ラピュタ阿佐ケ谷」で開かれる。

 1970年の著作権法改定で、映画の著作権が監督ではなく製作者に帰属するようになったことの不当性を訴えるのが、主な目的。

 柱として、著作権を巡る問題を多角的に描いた同協会製作の「映画監督って何だ!」(伊藤俊也監督)を、18年ぶりにリバイバル上映する。協会創立70周年を記念して2006年に作られた同作には、小栗康平、阪本順治ら延べ約200人の監督が、スタッフや出演者として参加。時代劇、再現ドラマ、インタビューなどを組み合わせ「作家や画家、音楽家にある著作権が映画監督にはない」という現状を、分かりやすく訴える内容になっている。

 他に、大島渚監督「白昼の通り魔」、深作欣二監督「仁義の墓場」、山田洋次監督「吹けば飛ぶよな男だが」、崔洋一監督「月はどっちに出ている」といった同協会の歴代理事長の作品をはじめ、岡本喜八監督「独立愚連隊」、蔵原惟繕監督「執炎」、工藤栄一監督「大殺陣」、内田吐夢監督「飢餓海峡」など1950~90年代の名作計32本をセレクトして上映する。

 会期中、伊藤俊也、梶間俊一、高橋伴明各監督らによるトークイベントも開かれる。

 ラピュタ阿佐ケ谷の石井紫支配人は「メジャーなヒット作から、見る機会が少ない秀作まで、戦後日本映画史を一望できる充実したプログラムになった」と話している。 

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