戦時中に水没事故が発生し、朝鮮人を含む183人が犠牲になった山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で24日、地元市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が、遺骨が取り残されたままで事故後に封鎖された炭鉱坑口を開くための工事を本格的に始めた。
24日午前、地上の現場に重機が入り深さ数メートルの穴を複数掘削。これまでに関係者の証言や地中の空洞探査を基に、地下約4メートルにあるとされる坑口の大まかな場所を特定しており、掘削した穴から坑口に続く道などの遺構がないか調べた。
坑口が特定できた場合、10月末に有志のダイバーが坑口内部に潜水する。