埼玉新聞

 

埼玉唯一の国民宿舎 「両神荘」がリニューアル 来月1日から営業再開 和洋室や天然温泉、地元食材を使用したこだわりの料理 「旅を存分に楽しんで」

  • ファミリーやシニア層が利用しやすい和洋室

    ファミリーやシニア層が利用しやすい和洋室

  • 地元食材をふんだんに使用したこだわり料理

    地元食材をふんだんに使用したこだわり料理

  • ファミリーやシニア層が利用しやすい和洋室
  • 地元食材をふんだんに使用したこだわり料理

 豊かな緑に囲まれた、小鹿野町両神小森の国民宿舎「両神荘」が大規模リニューアルし、10月1日から営業を再開する。2月から本館和室(全16室)と1階ロビーを中心に改装工事を進め、和と洋を融合させたくつろぎの空間をつくり上げた。同宿舎の石橋弘志支配人(45)は「親子3世代でも利用しやすい和洋室と天然温泉、地元食材をふんだんに使用したこだわり料理で、小鹿野旅を存分に楽しんでほしい」と利用を呼びかけている。

 両神荘は県内唯一の国民宿舎。1975年12月に両神村営国民宿舎として開業し、現在は同町が運営する。近くにはセツブンソウ、フクジュソウ、ダリアなど季節の花々が観賞できるスポットが充実。地域一帯、どこか懐かしい田舎の原風景が広がる。

 今回の大規模リニューアルは32年ぶりに実施。客室は壁紙、床材などを刷新し、畳で和を、照明や家具などで洋の雰囲気を演出した。これまでシニア層の利用客が多いことから、客室は足腰に負担がかからないローベッドを採用。大浴場への移動が困難な利用客に配慮し、一部の客室にユニットバスを設置した。

 夕食のメニューも一新。食膳は、秩父地域の伝統料理「秩父おなめ」の自家製ソースに地元野菜をディップするバーニャカウダと、県産武州和牛の特製すき焼がメイン。バイキングには、町産しゃくし菜やカボスなどを使用した郷土、創作料理が並ぶ。

 内覧会に訪れた森真太郎町長は「3月にリニューアルした道の駅(両神温泉薬師の湯)と併せ、地域一帯が潤う観光拠点を形成していく」と話していた。

 通常料金より10%オフの特別プランを来年3月末まで実施する。2人1室2食付きで、バス付き本館和洋室は1人14850円~(4室限定)、バスなしは1人13860円~(12室限定)。

 問い合わせは、両神荘(電話0494・79・1221)へ。

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