埼玉新聞

 

比、和平合意の武装解除拒否 イスラム勢力の元交渉団長

  •  24日、フィリピン南部ミンダナオ島コタバトで、取材に応じるモハゲル・イクバル氏(共同)

     24日、フィリピン南部ミンダナオ島コタバトで、取材に応じるモハゲル・イクバル氏(共同)

  •  24日、フィリピン南部ミンダナオ島コタバトで、取材に応じるモハゲル・イクバル氏(共同)

 【コタバト共同】フィリピン南部ミンダナオ島で、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の交渉団長として政府と和平合意をまとめたモハゲル・イクバル氏(77)が24日、共同通信と単独会見した。議院内閣制の自治政府を樹立する議会選を来年5月に控え、現状では元戦闘員の最終的な武装解除に応じられないと説明。対抗勢力との間で武器を保持したままの選挙戦になると指摘した。

 政府軍と戦闘を続けてきたMILFは2014年、中央政府と包括和平合意を結び、武装解除に同意した。日本政府も和平を仲介してきた。

 議会選ではMILFの政党は、各地の有力氏族の政治家らが結集した「大連合」に苦戦しそうな情勢だ。

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