埼玉新聞

 

<高校サッカー>初4強目指す越谷西、細田学園 目が離せない公立校対決 30日から準々決勝、注目は

  • スピードを生かした突破力を誇る武蔵越生のFW伊藤

  • 視野の広いプレーで攻撃のリズムをつくる西武台のMF丸山

 サッカーの第100回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は30、31の両日、準々決勝が行われる。組み合わせは越谷西―立教新座、浦和南―浦和東(以上30日)、武蔵越生―西武台、細田学園―武南(以上31日)。公立勢3校と私学勢5校が、4強入りを懸けて熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げる。

 昨年の大会で準決勝を争った武蔵越生―西武台は注目の一戦。武蔵越生は3回戦で2年連続全国出場の昌平に1―0で勝利。昌平戦で決勝点のFW伊藤はスピードを備え、前線の選手は縦への意識が強い。守備もCB波田を中心に堅く、1戦ごとに力を付けている。6月の関東大会優勝の西武台は、エース市川を中心に、丸山、山本の両サイドのMFらが厚みのある攻撃を仕掛ける。途中出場が続くMF吉野は試合の流れを変える力があり、前回の雪辱を期す。

 浦和南―浦和東の公立校対決も目が離せない。ここまで無失点の浦和南は、坪井、戸部の両CBを屋台骨とした堅守でロースコアの接戦に持ち込みたい。浦和東は攻守に献身的なMF紀が要。得点の嗅覚が鋭いFW前原がゴールをこじ開けられるか。浦和東時代の監督と選手の間柄で、指導者としても同校で共に歩んだ浦和南・野崎監督、浦和東・平尾監督の師弟対決でもある。

 3回戦で今夏の高校総体出場の正智深谷を破った越谷西は、立教新座と対戦。越谷西は視野が広いボランチ長谷部、ボールの収まりが良いFW南雲を軸とした攻撃で、初の4強を目指す。2試合で7得点の立教新座は、状況判断に優れるトップ下の高松が攻撃のタクトを振る。MF戸祭、大塚がサイドから仕掛け、連動した攻撃を展開したい。

 初の4強進出が懸かる細田学園は、県高校総体準優勝の武南に挑む。細田学園は、FW金子が3戦連発の6ゴールとけん引する。チームは2試合延長戦を経験。粘り強く戦い勝機を見いだしたい。第2シードの武南は、初戦の3回戦で9得点と順調な滑り出し。トップ下に加わった1年生の松原がアイデア豊富なパスを繰り出し、多彩な攻撃陣の決定機を演出する。

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