木原稔防衛相は27日の閣議後記者会見で、日本周辺で活動を活発化させている中国軍の動向に関し「わが国と国際社会の深刻な懸念事項となっている。警戒監視に万全を期し、毅然と対応していく」と述べた。海上自衛隊の護衛艦による台湾海峡通過については言及を避けた。
中国軍を巡っては8月、Y9情報収集機が領空侵犯したほか、測量艦が領海に侵入。今月には空母「遼寧」が沖縄県の西表島と与那国島の間の接続水域を航行した。25日には太平洋に向けて模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射した。
木原氏は「軍事力を急速に強化し、日本周辺の軍事活動を一層拡大している」と指摘した。