【ヤンゴン共同】丸山市郎・駐ミャンマー日本大使は27日、離任した。後任の大使は赴任せず、吉武将吾公使が臨時代理大使を務める。日本の対ミャンマー外交は格下げされた。外交筋が明らかにした。日本の影響力低下は免れないとの見方が強く、在ヤンゴンの両国関係筋は「戦後一貫してミャンマーに積極関与してきた日本外交の歴史的転換点」と指摘した。
日本は軍政を批判し民政復帰を要求しつつ、既存の政府開発援助(ODA)は継続するなど一定の関係を維持してきた。だが後任の大使を派遣すれば軍政に信任状を提出する必要があり、軍政を承認したと受け止められる懸念から派遣を回避した。