埼玉新聞

 

流血の男性死亡、道路で発見 1時間後に自ら通報した男逮捕、ひき逃げの疑い「人とぶつかった認識ないが」

  • ひき逃げ、89歳男性が死亡=川越市

 30日午後6時56分ごろ、川越市の市道で、近くに住む無職の男性(89)が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。県警交通捜査課と川越署は31日、男性を車ではねて逃走したとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、川口市北原台1丁目、会社員の男(34)を逮捕。事故の状況や逃走の経緯を詳しく調べる。

 逮捕容疑は30日午後6時55分ごろ、川越市旭町3丁目の市道で普通貨物車を運転中、路上にいた男性をはねて、そのまま逃走した疑い。「事故を起こしたが、人とぶつかった認識はない」と容疑を否認しているという。

 県警によると、現場の状況などから、ひき逃げ事件を視野に捜査していたところ、30日午後8時20分ごろ、男が「事故を起こしたかもしれない」と川越署に通報。遺留品や周辺の防犯カメラ、乗っていた車の捜査などから、関与を特定した。車の左前部が破損しているという。

 現場は片側1車線の直線道路。近くに信号機のない交差点があり、男性は交差点から数メートル離れた路上脇にあおむけで倒れていた。見通しはいいという。

 通行人の30代が事故直後に「男性が血を流して倒れている」と110番した。

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