埼玉新聞

 

開通心待ち 国道122号蓮田岩槻バイパス開通前に記念式典 クランク形状で慢性的な渋滞起きていた 「とにかく不便だった、これからは楽に」 近隣住民らが道路を歩き写真撮影も

  • 開通記念イベントに訪れた人ら=28日、さいたま市岩槻区

    開通記念イベントに訪れた人ら=28日、さいたま市岩槻区

  • 開通記念イベントに訪れた人ら=28日、さいたま市岩槻区

 国道122号蓮田岩槻バイパスの加倉(北)交差点から平林寺橋交差点までの延長約2・8キロの区間が30日午後11時に開通するのを前に、開通式典が28日、同バイパス供用予定区間のさいたま市岩槻区で行われた。開通を心待ちにする多くの近隣住民が訪れた。

 国道122号と県道2号さいたま春日部線が交差する加倉(北)交差点はこれまで、東京方面から蓮田方面に向かう車線がクランク形状になっているため、慢性的な渋滞が起きている。式典に訪れた同区の男性(85)は「とにかく不便だったから本当によかった。渋滞で頻繁に時間がかかっていた。これからは、うんと楽になるかな」と話し、別の女性(74)は「騒音はどのくらいするのかな。でも便利になる」と話していた。

 同バイパスは、蓮田市閏戸を起点としさいたま市岩槻区加倉に至る延長約9・1キロの広域幹線道路。バイパス整備は1968年に県が事業化。69年に着工、2005年から市が加倉まで一部区間の事業を引き継いだ。東京方面については、対面通行で運用していた区間で標識やガードレールの切り替え工事を実施する必要があり、引き続き1車線で運用。全線4車線化は25年3月の開通が目標という。

 式典では関係者によるテープカットなどが行われたほか、式典後は住民らが供用予定区間を散歩しながらスマートフォンで写真撮影するなど楽しいひとときを過ごしていた。

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