国土交通省は30日、列車の輪軸組み立て作業に関する全国の鉄道事業者の点検結果を公表した。作業時に規定超えの圧力がかかったものなど、不適切な輪軸を使用していたのは91事業者。そのうち50事業者は作業記録が改ざんされた輪軸を使っていた。安全性に問題があるケースはなかった。
輪軸を巡っては、JR貨物が9月10日、組み立て作業時にデータを改ざんするなど不正があったと発表した。他に改ざんをしていたのは、JR東日本とグループ会社の「総合車両製作所」、京王電鉄グループの「京王重機整備」など。
国交省は全国の156事業者に調査を指示し、30日までに報告するよう求めていた。